イタリア恋愛狂想曲

イタリアに住みたい、イタリア人と結婚したいということは大きな声では言わないけれどイタリアが好きな日本人女性は一度は思ったことがあるかもしれません。口に出したりネットで書けばバッシングや炎上が目に見えているから言わないというだけで。 今や日本人男性に見切りをつけて海外で婚活なんてものあるそうで。日本よりは彼氏を見つけるのが簡単かも。 ワタクシが日本を出発する前、周りにイタリアに行ったらモテるよ、将来はイタリア人と結婚だねーなんて口々に言われたものでした。別に私が美人であるとかイタリア人の好きそうな容姿というわけではなく、まあ人並みです。イタリアに住んでいても、別にものすごく残念、又はものすごい美人の日本人女性には（私は）出会ったことはありません。皆おそらく、普通に日本の地下鉄に乗っていれば出会うような人々です。 で、なんつうか、勝負（？？？）はイタリアに来てすぐとか、はたまたあまりイタリア臭がつかないうちのような気がします。最初にイタリアに来た時は全てが物珍しくて嬉しくて、そしてそれが表情や仕草など全身に現れるので、それでイタリア人（別に何人でもいいんですけれど、まあ日本人以外という意味です）のが声をかけやすいのかもしれません。数年経って馴染んでしまうと、もうイタリア臭くなり物珍しさがなくなるのと、生活疲れがでて疲労感＋イタリアへの怒りwwwなんてものがオーラとなって現れ、声をかけにくくなるのかもしれません。毎日小綺麗にしてにこにこしていられるのって、それはお金持ちだったり心がよっぽど綺麗な人ではないとちょっと難しいですよね。 まあそんなわけで、私もイタリアに来たばかりのときはちょっとだけモテたのですが、まあそれを過ぎてしまうと風景に馴染んだただのアジア人の移民になってしまい、声などかけられません。日本人がいくら若く見えるとは言え、人間確実に年をとるわけで、そうすると、まあすごく嫌な言い方ですが、男の人が気軽に声をかける機会は減ります。それがどんな目的であれ。ええ、声はかけられますが、XX番のバスをどのくらいの間ここで待っているかとか、卵売り場はどこだ、とか、又は今日の夕食は魚でもいいかとか（しらんがな）、正直どうでもいいことです。 そしてカップルになれたとしても、結婚なんてしたがらない。そりゃ彼女が滞在許可証の問題で困っていて、数年付き合っていたら結婚するかもしれませんが、結婚しても気持ちの切り替えが早いイタリア人のこといつ離婚になるか分かりません。いまやdivorzio breveのおかげで離婚も以前よりは簡単だし。イタリア人は何年付き合っても、じゃ、結婚する？にはあまりなりにくく、同棲にはなっても結婚はあまり…少なくとも私の周りにはあまりないかも。子供が産まれても両親が認知すればそれでいいわけですから、別に結婚する必要も特になし。 私の個人的な意見ですが、イタリア人（欧米人とでもいいましょうか）は恋愛と情をどうも分けられるようです。恋愛関係が終わっても、よいお友達としてずっと付き合いが続く的な。結婚式には元カノ全部呼んじゃう、だっていい友達だしって。僕の幸せを友達は祝うべきだ、ってでたよ、例のイタリア人の自分大好き発言。日本だったら超ホラーですな。まあ人にもよる訳ですが、日本人よりは確実に元彼女や元彼氏と「友達」になるハードルが低い。 ワタクシ散々泣きましたが、（彼女としてはもう君はダメだけれど、友達でいたい！明日からは君は大事な友達だ！って。どんだけあんた上から目線なんだよ。草生えるわ）もう泣くのも面倒くさくなった状態です。あとは、とあるイタリア人男性に言われた忘れられない台詞があります。「普通、日本人女性はもっと親切なのにお前はなんだ、お前みたいに失礼な日本人女性にあったことがない！」と。これはつまり、日本人女性は皆優しくて親切で、ベッドのお供もしてくれる、という意味です。どんだけバカにしてるのかと、もうね…。 デートに誘われてもその人がどんな目的か分からないし、そもそも中国人と日本人の違いが分かっていなかったりして（よくある）カップルになるのも大変なのでした。 記事が気に入ったらポチしていただければ幸いです
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