愛人契約
毒女は愛人契約を提案されたことがある。
その額300ユーロ/月だ。
額として多いのか少ないのか不明。相手が求める頻度はよく分からなかった。
お世話になった方を通じて知り合ったB夫妻。
旦那様も奥様も上品な感じで、非常に優しい人達だった。
すっかり疎遠になってしまったが、ある日、折角知り合ったのだからと
意を決して電話してみた。知り合って1年か2年は経っていた。
で、お家に招いてくれるかもしれない、と期待をしていたのだが、
B氏は別のことを考えてしまったらしい。
ドライブに誘われたので、奥様もいらっしゃるのかと思いきや、B氏は一人だった。
B氏の海辺の別荘なるところにドライブ!だったのだが、B氏は毒女の太腿をさすりながら
「月に300だったら出せるんだけれどどうかな」
とおっしゃったのだ。
毒女はそんなことは念頭に全くなかったので兎に角びっくりしてしまって、
え、なにおっしゃってるんですか、やだなあ!って冗談ぽく返したのだが
非常に怖くなった。
で、別荘に着いてなんか抱きしめられてしまったのだが
これも「もういやだなあ、止めてくださいよ」で冗談と受け取ったことにした。
その後、無事に駅まで送り届けてくれたのだが、同居人曰く
「だから怪しいって言ったでしょ」と。
だって、B氏は知り合いの知り合いだし、なんてったって、
80歳を過ぎたおじいちゃんなんだもん!!!!!
こんな優しそうなおじいちゃんが愛人契約を提案するなんて!!
その後着信がうるさかったので、男友達にガツンと言ってもらいました。
友達曰く。「月300。安いね。」。
そうか、安かったのか。